大きく立派な花を咲かせるための大切な作業。最後の花が咲き終えたら、思い切ってカットしてください。
枝が伸びた後をイメージして楽しく剪定しましょう。四季咲きなので年3〜4回は花を咲かせてくれます。
また、せっかく伸びた枝や蕾を「切る」という行為は
「もったいない・・・」とか「かわいそう・・・」と
思ってしまいがちです。
しかし立派な株に育ってもらうため、思い切ってカットして徐々に剪定技術を身につけていってください。
基本とコツをしっかりマスターすれば、剪定はとても奥深く、重要な、また楽しい作業になりますよ。
花が咲く季節の剪定です。
花が一通り咲き終わったら、次の開花(新芽の成長)を促進する
ために、基本的な剪定をしましょう。
花が終わったら、光合成をたくさんさせるため外に出しましょう。
バラの書籍などでは、「何番枝のどこどこでカットする」などと説明されているものがありますが、
これは枝の少ないバラのこと。
ミニバラのように密集しているものは、あまり気にせず、写真のようにバッサリ切ってください。
気にしていると、剪定できなくなってしまいます。
なお、買ったばかりのものも、一通り咲き終わったら、このように剪定してください。
開花シーズンなら、また蕾を付けてくれるはずです。
7月に入ると、気温が高くなり、バラの体力が低下してきます。
こんな状態でむやみにカットすると、かなりのダメージを
与えてしまいます。
そこで、この時期は、剪定をするのではなく、
花がらを摘むことで対処しましょう。
<写真>写真はインドアローズの花がら摘みです。
花付きが悪くなってきたら、花がらや蕾を全てカットしましょう。
カット後でも、蕾を付け花を咲かせようとします。
バラにとって花を咲かせるということは、とても多くのエネルギーを使います。
夏場は、ただでさえ花付きがわるも、どうせきれいな花が咲かないなら、花を咲かせることよりも、
株を太らすことにエネルギーを使いたいものです。
夏場は、咲きそうな花や蕾を見つけたら、摘んでおきましょう。
秋によりきれいな花を咲かせるために、ここで剪定を行います。
秋に向けての準備です。
夏剪定は浅く切ることがポイントで、深く切り込むと枝が弱ります。病害虫などの影響で下葉がすくない場合は、後で説明する折り曲げ剪定という方法も有効的です。
<写真>写真はインドアローズの夏剪定です。
晩秋〜春にかけての休眠期には、3回の剪定を行います。それぞれ役割は異なりますが、最終的には、6cm程度まで剪定します。
1回目の剪定は、晩秋(11月〜12月上旬)になり花が咲かなくなってきたら行います。目的は、休眠を促進させるため。花がらや蕾をきれいに取り去り、株をリラックスさせ、休眠に入りやすくしてあげましょう。
病害虫などの影響で下葉がすくない場合は、後で説明する折り曲げ剪定という方法も有効的です。
<写真>写真はインドアローズの第1剪定です。
冬の第2剪定(強剪定)は、本格的な休眠に入りバラに刺激を与えてもストレスが少ないこの時期(12月末〜2月上旬)に行います。
目的は春に新芽が出やすくするため。まさに冬のお手入れのメインイベント、楽しみましょう。まずは、バラが休眠に入っていることを確認してください。だいたい最高気温が5℃を下回る日が4日も続けば、ほとんどの品種が休眠に入ります。枝葉が褐色または黄色に変色していれば、ほぼ休眠状態と考えられます。ただし、品種によっては、変色せず緑色のまま冬を超すものもあります。そんな時は、地域によっても異なりますが、岐阜なら2月上旬ごろまで様子を見ましょう。遅くても新芽が出始めるまでには、緑色のものも含めて済ませておきましょう。
この時期を利用して、鉢上げ、植え替えすることをお勧めします。詳細は、「植え替え(鉢上げ)」をご覧ください。
<注>しっかり休眠できてないバラに強剪定を行うと大ダメージを与えてしまいます。冬に購入されたもの、暖かい地域のもの、落葉していないものは後で説明する折り曲げ剪定をお勧めします。
2〜3月の新芽が出る前に行う剪定をいいます。変色したり状態の悪い枝先などをきれいに切りそろえ、春の開花を待ちます。
葉は光合成をする大切な場所。でも、病気や虫などで弱った葉が少ない株や、下葉がない場合はどうしたらいいのでしょう?そんな時にオススメなのが、枝を切らずに枝をつぶして折り曲げる「折り曲げ剪定」。枝は切らなくても、折り曲げた部分の下方から枝はちゃんと伸びてきます。しかも、枝は折り曲げられても、葉は光合成をします。そう、葉数を減らすことなく、光合成をしてバラ全体に栄養を与えることができます。折り曲げた枝は、新枝が育った頃にカットすればOK!
<注>冬の剪定を1回で済ませる人もいます。この場合、多くは第2剪定(強剪定)だけで、すべての作業を行ってしまいます。